むし歯
この方法では、上下の顎にそれぞれ4本のインプラントを埋入し、それらのインプラントの上に固定式のブリッジを装着します。特に臼歯部には傾斜角をつけてインプラントを埋入し、オトガイ孔間に4本(上顎では必要に応じて6本)のインプラントを配置します。そのうち最後方の両側2本のインプラントは、専用のガイドを用いて傾斜埋入するため、解剖学的に埋入が難しい臼歯部を避け、さまざまな骨量にも対応可能です。
少ないインプラントで広範囲の歯を支えることができるため、従来の総入れ歯に比べて快適でしっかりと固定されるという利点があります。
この方法では、点滴を通じて鎮静剤を投与し、患者様は意識を保ちながらも眠気やリラックス感を感じる状態になります。完全な麻酔とは異なり、意識がぼんやりして手術中の記憶があまり残らないことが多く、痛みや緊張を感じにくくなります。患者様は自発呼吸を維持しながらリラックスした状態を保つため、手術中も医師の指示に従って動くことが可能です。
インプラント手術を受けたいけれど初めての経験で不安な方、障害をお持ちの方、ご病気などで体調に自信のない方などに適した方法です。
インプラント治療とは何ですか?
インプラント治療は、失った歯の代わりに人工の歯根(インプラント)をあごの骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療です。天然の歯に近い見た目と噛む力を再現でき、長期間にわたり使用できるのが特徴です。
インプラント治療のメリットは何ですか?
インプラントは、見た目が自然で、しっかりと噛むことができる点が大きなメリットです。また、入れ歯やブリッジと違って、隣の健康な歯を削る必要がなく、歯の健康を保ちながら治療が可能です。さらに、正しいケアをすれば、非常に長持ちします。
インプラント治療は誰でも受けられますか?
インプラント治療は、あごの骨が十分に発達している成人が対象です。骨量が不足している場合は、骨を増やす手術が必要なことがあります。また、全身的な健康状態が良好であることも重要です。糖尿病や心疾患がある方でも、状態が安定していれば治療が可能ですので、事前に歯科医師と相談しましょう。
インプラント手術は痛いですか?
インプラント手術は局所麻酔を使用するため、手術中はほとんど痛みを感じません。手術後に一時的な腫れや痛みがあることがありますが、処方された痛み止めでコントロールできることがほとんどです。多くの患者さまが「思ったより痛くなかった」と感じています。
インプラント治療にはどれくらいの期間がかかりますか?
インプラント治療には通常、3〜6カ月ほどの期間がかかります。これは、インプラントを埋め込んだ後、骨としっかり結合するまでの治癒期間が必要なためです。治療の具体的な期間は、患者さまのあごの骨の状態や治療の範囲によって異なります。
インプラントはどのくらい長持ちしますか?
適切なケアを行えば、インプラントは10〜20年以上持つことが期待できます。インプラント自体はむし歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきや骨を健康に保つために、定期的な歯科検診と日々の口腔ケアが重要です。
インプラント治療は高額ですか?
インプラント治療は、他の治療方法に比べて高額になる傾向がありますが、長期間の使用や噛む力の回復などの利点を考慮すると、コストパフォーマンスが高い治療方法といえます。ただし、日本では基本的にインプラント治療は保険適用外であり、全額自己負担となることが一般的です。治療費は、使用するインプラントの種類や治療の範囲によって異なりますので、事前に費用の説明を受けてから決定されることをおすすめします。
インプラント治療後、どのようなケアが必要ですか?
インプラント治療後は、天然の歯と同様に毎日の歯磨きやフロスを使ったケアが必要です。また、定期的な歯科検診を受け、インプラント周囲の歯ぐきや骨の状態をチェックすることが大切です。特に歯周病はインプラントに悪影響を与えるため、予防ケアが重要です。
インプラントと入れ歯やブリッジの違いは何ですか?
インプラントはあごの骨に直接固定されるため、安定性が高く、噛む力が強いのが特徴です。一方、入れ歯は取り外しができ、ブリッジは隣の健康な歯を削る必要があります。インプラントは他の歯に負担をかけず、自然な見た目と機能を保つことができるため、長期的な選択肢として人気があります。
インプラントは年齢制限がありますか?
インプラント治療は、成長が完了している成人が対象ですので、通常18歳以上の方に適しています。高齢の方でも、あごの骨がしっかりしていて全身の健康状態が良好であれば、インプラント治療が可能です。年齢よりも、骨の状態や健康状態が重要な判断基準となります。